第1世代CuBoxは、CPUコアがMarvell ARMADA 510 800MHzでした。アーキテクチャーは同じARMだし、性能的にもほぼ同じですが、CuBox-i (Freescale i.MX6 1GHz,
core数 1-4)とは互換性がありません。今のCuBox-i用のSDを挿入しても旧CuBoxでは動作しません。U-Bootが違っているので、起動の仕方も異なります。
ペタピココラムでは旧CuBoxについての記事をチェックしたところ12本ありました。しかも、技術情報ページのリンクも切れていました。技術情報なのでオリジナルページを見ていただきたい配慮なのですが、ちょっと裏目にでてしまいました。旧CuBox向けの記事ではありますが、考え方などでは今でも参考になるので記事はそのまま残しますが、CuBox-iやHummingBoardでは異なるのでご注意ください。
【影響を受けるコラム記事】
今、注目の超小型コンピュータたち
(5) CuBoxをメディアプレーヤー(XBMC)にして楽しむ、これはもうスマートTV
(4) ミュージックサーバーを組んでみた
(3) ミュージックサーバーを作ってみよう
(2) サイネージを作ってみよう
(1) XBMCを載せてみよう
ソフトウェア TIPS
(4) CuBoxをメディアサーバにする
(3) Apache Webサーバ / MySQLデータベース・サーバ / PHPを載せる
(2) 基本のサーバー LAMP を構築してみる
(1) jQueryを使ってブラウザで見栄えのするスライドショウを作る
ライブカメラで動体検知サーバーを構築してみる
(1) CuBoxにWebカメラを接続してMotionを使おう
(2) ZoneMinder でできる監視カメラシステムとは
(3) mjpg-streamerでストリーミング配信
(4) ZoneMinder までの下準備とインストール(CuBox)
しかたがないので、インストール手順関連の大事なところだけおさらいしておくつもりで、全工程を見直しました。
まず、USBインストーラーを使ってのインストール方法について。まず「正当な方法」の記述から。
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1.CuBoxのmicroUSB端子とPCをケーブルで接続して、TeraTermやPuTTYなどのシリアルコンソールから操作できるようにします。CuBoxのデフォルトのままコンソール出力ができることをまず確認しておきます。CuBoxでは、CuBoxインストーラーという仕組みがあり、それを使います。
3.4GB以上の空のmicroSDメモリカードを、中身は空のまま
CuBox本体に挿入します。前述のUSBメモリをCuBoxの上のUSBスロットに挿し、インターネットケーブルとコンソールの接続をしたCuBoxを準備してから電源を入れます。CuBoxは自動的にインストールを始めます。
4.終了すると一旦CuBoxの電源を外し、インストール用に使ったUSBメモリを外してから再度電源を入れ直します。起動の様子はシリアルコンソールで確認できます。
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すでに作ってあったUSBインストーラーを用いると、一見動作する。メニューも表示されるし、インストーラー選択もできる。しかしながら、最終的にバイナリファイルがリンク先に存在しない。というわけで、これは致命的。では次に、PetapicoShopオリジナルで作ったUSBドライバ対応のDebianではどうかを見てみます。
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Debian for CuBox (第1世代)
「全部入り」Debianのインストール後の全ファイル一式をtarballでまとめたものをダウンロードできます。
tarballのサイズは約1.1GBあり、ダウンロードには時間がかかります。
(ファイルのリンク先は英徳社のURL petapico.netで、当サイトpetapico.bizとはドメインが異なります)
なお、使用に際してサポートはありません、あくまで個人責任でお願いします。
allfiles.tar.gz (http://petapico.net/downloads/allfiles.tar.gz) ... debian-gui一式
(1.1GB)
[使用方法]
1)U-Bootを書き込んだSDを用意する
SDの全体をext4形式で1パーティション作成。以下に従ってU-Bootをインストール
http://www.solid-run.com/mw/index.php?title=Flashing_U-Boot
(2015.02時点でリンク消滅しています)
2)tarballをSD上に解凍する
cd /mnt/sddir <-- SDのマウント先
sudo tar --numeric-owner -xzf <相対パス>/allfiles.tar.gz
下のようにユーザを作成してあります。
ユーザ名:パスワード
root: cubox
password: cubox
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ここでは、基本はバイナリがここから落とせるので問題なさそうですが、あくまで、U-Bootが整ったSDが前提となります。ここが問題となります。現状SDを持っていて、それに上書きするならばこのままのやり方でOKです。
オフィシャルパートナーでもあるのでPetapicoShopとしてアーカイブページ保存の要求を出しています。再度掲載されるようになるかもしれませんが、現状のままでは、PetapicoShopで保持しているバイナリをもとにSDを作成するメンテナンスしかありません。アプリを焼きこんだSDが必要な場合、petapicoshop@petapico.bizまでお問い合わせください。作成可能なアプリケーションSDは以下のとおりです。
UBUNTU10.4 (旧CuBox時代のデフォルト)
GeeXBox
MuBox
XUBUNTU(12.04)
=立ち上がりが遅いのとデスクトップがXfceなのであまりお勧めできない
Debian =PetapicoShop版日本語、WebカメラUSB対応
VOLUMIO
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Tomotoshi Kameshima (火曜日, 02 11月 2021 07:27)
お世話になります。
mercari でCuBox(プロセッサ:Marvell Armada 510 ARMv7なので初代なのでしょうか)を見つけ購入しました。CuBoxについては、今回購入するまで存在自体を知らず、弄っていれば何とかなると思って購入したのですが、現在の事態「旧CuBox(21) 旧CuBoxのメンテナンス情報について」を知らないまま手に入れてしまったので困っています。アプリを焼きこんだSDを販売いただけるということでしょうか?
petapicoshop@petapico.biz (木曜日, 04 11月 2021 14:06)
Kawashima 様
連絡メールアドレスをpetapicoshop@petapico.bizまで連絡ください。