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ソフトウェア TIPS (11)

      Cubox-i4をFedora20マシンにする


 

ARMv7 がFedora のプライマリ サポートになりました

 

Fedora 20 (開発コード「Heisenbug」)から ARM アーキテクチャが x86、x86_64と同レベルの主要アーキテクチャとして扱われることになりました。現在公式にサポートされるのは32 ビット ARMv7 (armv7hl ) に限られていますが、32 ビット ARM v7 アーキテクチャは、ほとんどのスマートフォン、タブレット、および各種組込み機器に使われている Cortex-A9 や-A15 プロセッサに採用されているものです。また、これより下位モデルで同じく各種組込み機器に使われている Cortex-A5、-A8、-A7 SoC にも採用されています。従がって、ARM ベースの工業用の組込みコンピュータモジュールおよび家庭用電化製品機器にもFedora のサポートが広がると期待されます。Linux の組込み機器は、一般的には Debian や Arch, Yocto コードベースの、より軽量なカスタム ディストリビューションを使用しています。一方、かなりの数のハイエンド機器が Linux のフル ディストリビューションを使っています。ARM では Debian/Ubuntu  が一般的ですが、Fedora も ARM のサポートを同レベルにしようとしているというわけです。

 そういうことであれば、さっそくCuBox-iで動かしてみよう、というのが今回のターゲットです。ボード製品への搭載記事は見かけたのですが、CuBox-iに載ったらどうなるのだろう、と興味をもたれた方も多いのではないでしょうか。対応機種は残念ながら、執筆時(2014.06.09) CuBox-i4 のみとなっています。ボード製品へのインストール記事は以下にあります。CuBox-i2eXにはこれを参考にすることも可能だと思います。(CuBox-i1はメモリが不足するので無理でしょう)

http://fedoraproject.org/wiki/Architectures/ARM/F20/Installation

 

 今回のCuBox-i4Proへのインストールに関する元ネタはgithubにある以下のものとなります。今回は最小構成のインストールを試みます。SDは4GBで十分です。この先これを入れ替えてデスクトップも入れたいと考えている場合には最低でも8GB、できれば16GB以上のSDを用意しておきましょう。

https://github.com/jmontleon/fedora-20-cubox-i4pro#installing-a-bootable-fedora-20-image

 

大まかな流れ

(1) wgetでカーネル、U-bootなど必要なものをDLしてくる。

(2) xzcat でxzファイルを解凍してSDに転送。

(3) U-Boot環境を作成する。

(4) その他の設定をする。

(5) SDをCuBox-iに挿して起動する。

(6) USBなどのモジュールを追加する。

(7) 自分の好きなようにその他の設定をする。

 

インストール

イメージをダウンロードしてきます。

wget https://googledrive.com/host/0B0vm64JM4bFZVkFWa0tpdzhHLVk -O Fedora-Minimal-armhfp-cubox-i4pro-20-1-sda.raw.xz
SDカードへの書き込みをします
xzcat Fedora-Minimal-armhfp-cubox-i4pro-20-1-sda.raw.xz > /dev/<location-of-your-SDcard>
*<location-of-your-SDcard>はmountなどでSDがどこにマウントされているかを確認します。/deb/sdb1 /deb/sdb3 などであれば、ここでは/deb/sdb とします。
 
この状態のままでは、運用するにはメモリが足りなくなります。fdisk を使ってSDカード上のイメージをSDの容量いっぱいまで拡張します。(以前のコラムでも取りあげているgpartedの方法でもよい) 通常はsbd1,sdb3のように割り当てられるので、"3"の方を拡張します。
 
fdisk /dev/<location-of-your-fedora-20-arm-media> <<EOF
d
3
n
p

1251954

w
EOF
partprobe /dev/<location-of-your-fedora-20-arm-media>
e2fsck -f /dev/<location-of-your-fedora-20-arm-media>3
resize2fs /dev/<location-of-your-fedora-20-arm-media>3

できたSDをCuBox-i4proに挿入して立ち上げます。シリアル接続されたコンソールもしくはHDMI接続された画面を使うことができます。ログインプロンプトが表示されたら準備完了。

初期のログイン設定は、id=”root” password= ”fedora” です。

最初に立ち上げた時にはカーネルモジュールがロードされません。対策として、次を実行します。

rpm -ivh --force http://people.redhat.com/jmontleo/cubox-i4pro/rpms/stable/armhfp/kernel-3.14.6-200.cubox_i4pro.fc20.armv7hl.rpm
さらにblueooth をサポートするためには次のコマンドを使います。
yum -y install cubox-i-brcm4329-bluetooth 
もし、wireless driverがコンソールにメッセージを投げてきてうるさいようなら、以下のコマンドを発行してrebootするとよいでしょう。
echo "kernel.printk = 1 4 1 7" > /etc/sysctl.d/10-printk.conf
最後にアップデートをかけます。ただし、これは数時間を要します(正確には、時間のかかる場合もある)。とりあえず何もやることがない時にしかけるといいでしょう。
yum -y update

元ネタページでは、マニュアルでSDに構築するコマンドも紹介しています。U-Bootの書込み、カーネルの書込みなどを順次行っていくのですが、ここはさっくりとイメージを焼くこちらの方法でいきましょう。次回予定のデスクトップの構築ではCuBox-i4Pro向けのカスタマイズが必要になります。ほぼ同じようなステップを踏みます。余力を残しておきましょう。

 

Fedra-20のデスクトップ環境は「GNOME 3.10」および「KDE 4.10」に、またGNOME 3からフォークしたデスクトップ環境「Cinnamon」はバージョン2にアップデートされています。次回は、デスクトップ版のインストールを取り上げます。

 

Fedoraユーザーならサーバー機能をこれに移すことで、ちょっとしたメディアサーバーやファイルサーバー、Apacheサーバーなどに使うことも考えられます。これでまたもう一つCuBoxを買おう、なんていう人もあるかも知れないですね。

 
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