25日 8月 2013

今、注目の超小型コンピュータたち(1) XBMCを載せてみよう

「XBMC」（X-Box Media Center）をご存知でしょうか？　パソコンをテレビに接続して動画、音楽、画像といったメディアファイルを再生して楽しむ為のアプリケーションソフトです。 元々はマイクロソフトのXboxでメディアファイルを再生するために作られたものです。このアプリを使うと、XBoxやパソコンと同じようにネット動画を見たり、DLNA規格にのっとった録画装置やテレビを制御できます。

 


このXBMCを、2インチでわずか90グラムのキューブ、超小型ミニチュアコンピュータで動かしてみましょう。

YouTubeに動画がありますのでまずご覧ください。
YouTube video of XBMC running on CuBox
http://www.youtube.com/watch?v=twEoMYEJls4

この超小型コンピュータ「CuBox」を作ったのはイスラエルのベンチャー企業Solid-Runです。
「CuBox」は、ARMプロセッサを使用しており、マルチメディア処理にすぐれた周辺の回路を１チップにまとめた、SoC（System On Chip)です。SoCとは専門用語で一つのチップにPCの機能が全部入っているという意味になります。
CuBoxで使われているスペックをあげるとこのようになります。



Armada 510 (88AP510) SoC with an ARM v6/v7-compliant superscalar processor core, Vivante GC600 OpenGL 3.0 and OpenGL ES 2.0 capable 2D/3D graphics processing unit, Marvell vMeta HD Video Decoder hardware engine capable of 1080p video decoding, and TrustZone (Security Extensions) Cryptographic Engines and Security Accelerator (CESA) co-processor.
一例としてCuBoxに「USBオーディオをつないでミュージックボックスを作る」方法がネットに公開されたりしています。いろいろと楽しめ、趣味が広がりそうなCuBoxが、ラジオ会館オンラインに日本初登場です。

次に「D3plug」をご紹介しましょう。サイズはCuBoxよりは少し大きめの弁当箱型、でもデスクトップ機クラスになるプラグコンピュータです。プラグコンピューは、電源プラグ一体型で電源アダプタと見間違えるような独特の形をしたものが2008年に発表されて以来、

進化を遂げてきました。日本では、「黒柴」として発売されたシーバプラグが初代機でし
た。その後、NAS(ネットワークアタッチトストレージ)アプリケーションに特化されたPogoplugも登場しました。
プラグコンピュータは、開発用のプラットフォームなので、様々な仕掛けがあります。プラグコンピュータ最新のモデル「D3plug」には、外部にUSB3.0のポートやAPモードまでサポートしているWiFi機能があるだけでなく、mSATAポートとminiPCIeスロットが内蔵されています。SSDを足したり、独自設計のボードを内蔵できることは、新たなマシンを開発する人にとって大きなメリットとなるでしょう。開発したものをそのまま量産にすることもできるというのが本来のプラットフォームの大きな意義です。
「D3plug」のCPUはCuBoxと同じです。このスペックは自作派のアマチュアの人にも様々なアイデアを実現するための助けになると思います。
これまでこの分野では英語情報の発信のみでしたが、弊社から日本語解説書を出版いたします。自分サーバーの立て方など、身近なものとして使い込んでみてはいかがでしょう。
 
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カテゴリ： Cubox-i, Kodi, XBMC, コラム