日本ではマイナーなスポーツなどは見られる機会も限られます。そういうチャネルがインターネットテレビを気軽にテレビで見れるなら凄く嬉しいですね。今回は世界のスポーツや欧米の動画サイトを簡単に見ることができるXBMCについてまとめてみます。
(GeeXboXは、CuBox-iに対応しています。それに関する記述を後から追記しています)
日本ではマイナーなスポーツなどは見られる機会も限られます。そういうチャネルがインターネットテレビを気軽にテレビで見れるなら凄く嬉しいですね。今回は世界のスポーツや欧米の動画サイトを簡単に見ることができるXBMCについてまとめてみます。
XBMCとは、メディアプレーヤーという言い方をしているのですが、実のところは、スマートテレビと何ら変わりません。マイクロソフトのXBOX上のメディアプレーヤーから出発していて、PCのアプリではなく、組込みソフトのようにXBMCとしてだけ動作するさせるものとなっていますDVDから起動するイメージですね)。従ってどのマシンでも走らせると同じものに見えます。正体は、ローカルドライブをはじめ、ネットワークドライブ、UPnPデバイスなどあらゆる場所に分散している音楽、動画、画像を1つのアプリケーション内で統合的に管理し、各メディアファイルの再生を美しくかつスムーズに行えるオープンソースのマルチメディアプレイヤーになっています。また、音楽、動画、画像などそれぞれにアドオン(拡張機能を追加)によってネットラジオやポッドキャスト、ネットTV、ギャラリーサイトと連携してストリーミング放送を楽しむことも可能です。DLNA対応のビデオ録画をしている場合もこのプレーヤーを使うことができます。
有名なサイトを見ることができる環境はPCでもよく見かけるのですが、XBMCのすごいところは、海外サイトのアドオンが半端じゃなく揃っていることです。ビデオや音楽の対応フォーマットも優れています。ビデオだと DivX、XviD、H.264、MPEG 1/2、VCD、DVD、OggMedia、Windows Media、RealMedia等 、音楽ファイル MP3、音楽CD、OGG Vorbis、FLAC、MPC等 。またネットワーク、Windows/Sambaで共有するメディアの再生、NFS、UPnP対応のA/Vメディアサーバー、RTP/RTSPストリーミングサーバー、またSHOUTcastをサポートしています。具体的にはこのような技術的な表現になりますが、これでは何の役に立つかさっぱり分りません。XBMCのいいところは、それらフォーマットなどをユーザーが意識しなくていいことにあります。どこのサイトというのをアドオンで選ぶとそれですぐに見られるようになることです。アドオンは随時更新され、新しいものが次々と開発されて今日まで発展してきました。アメリカやヨーロッパのサイトが、アドオンをいっぱい楽しめるということです。専門的なチャネルも多く、ニュースなどは種々な国、言語のサイトがみることができます。残念ながら日本のサイトはまだ少ないのですが、 プロジェクトXBMC nico(http://d.hatena.ne.jp/s01149ht/)では、ニコ動対応のXBMCのアドオンを作っています。但し、2013年12月時点で、ARMアーキテクチャーのものでは動作しませんでした。もう少しなので期待したいところです。
海外の動画サイトを楽しみたいけれども怪しいサイトに引き込まれたりPCがトラブルに巻き込まれないかと心配な方も多いことでしょう。そんな用途にもXMBCは強い味方です。ブラウザではないので、埋め込まれたプログラムを実行してしまってPCがウィルスに感染というような事態を招かずにすみます。安心です。コンテンツに集中できるというものです。
さて、このXBMCをCuBoxで動作させることができたらさらに嬉しいですよね。ペタピコショップおすすめのGeeXBoXはスタンドアロンのメディアプレーヤーのLinuxディストリビューションです。GeeXboX(http://www.geexbox.org/)がCuBox/CuBox-iで動作しています。Youtubeとかアクトビラがテレビで見えるだけというのとは訳がちがいます。もう一つの重要なこは、PCとか月額いくらというセットトップとちがってこの小さなCuBoxを繋いでおくだけの投資だけです。CuBoxは、開発を趣味にするためのものではあります。が、もうこれは単純にインターネットTV、ラジオ用のチューナーがわりに専用に一つおいておく価値ありです。
公式サイトにもインストール方法が載っているので容易にインストールできます。ただし、CuBox-iでは、μSDカードに書き込んでからそれを本体に挿すようになっています。(前のCuBoxでは、USBメモリに入れたインストーラーから立ち上げて直接CuBoxに挿したμSDカードに書き込んでいました)
http://imx.solid-run.com/wiki/index.php?title=GeeXboX
インストール方法としてはスマートになったのですが、Linuxマシンでやらないとツールのことなどで何かと面倒になります。インストールに手間は掛けたくないが、一台をプレーヤーにしたいという要望のために、CuBox版ををペタピコショップではSDカードにプレインストールして提供しています。"GeeXboX microSD Card for CuBox"がそうです。このマイクロSDカードを元のカードにとり代えてブートするとCuBoxがGeeXboxになります。
海外のサイトをウロウロしている時に、ソフト上は問題なく接続できているのに動画ストリームが通らないという経験をします。これは、海外にサーバーがある場合、著作権の問題で国を越えられない場合に起こります。同じことは動画だけでなく、eBookのようなものでも起こります。著作権のあり方が各国でも違い、USでは著作権を持った人の意向で国を越えて販売したりコンテンツを流せなくなります。
Chromecast, Hulu, Netflixなどは現在日本でのサービスを開始していないのですが、アメリカのサイトにつなぐこともできません。いずれTPPの枠でも議論されるのでしょうが、いつもテクノロジーに法体制がついてくるまでに時間がかかります。それでもこんなにフリーで見られる海外サイトを放っておくことはない、今すぐに時代先取りしましょう。
※ 別コラムに、このGeeXboXのアドオンを使ってMPDミュージックサーバーのクライアントにして使うというのを紹介しています。ホントになんでもできるプレーヤーです。
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