CuBox-i用のUbuntu14.04が出回りはじめました。今回はCuBox-iにこのUbubtu14.04をインストールして、デスクトップ環境をLXDEにしてみました。
今回のUbuntu14.04+LXDEは、CuBox-i2,i2eX,i4で動作します。CuBox-i1では、ネットワークが機能しませんでした。また、再現テスト中に、できたSDを他のCuBox-iに挿すとネットワーク起動のところで止まってしまうという障害がありました。検証の結果を踏まえて本稿の最後に注意書きとして記載しておきました。
それでは、いつものようにまず、Ubuntu PCで作業をします。
1. http://solidrun.maltegrosse.de/ubuntu/ から
cubox_ubuntu_trusty_20140606.img.xz
をダウンロードします。
2. ダウンロードしたファイルを解凍して、空のSDカードに書き込みます。
$ unxz cubox_ubuntu_trusty_20140606.img.xz $ sudo dd bs=4k conv=fsync if=cubox_ubuntu_trusty_20140606.img of=/dev/sdX |
いつものように、/dev/sdXは実際にSDカードが認識されているデバイス名に変更してください。
3. ここからはCuBox-iでの作業になります。
SDカードをCuBox-iに挿入して、CUbox-iからUbuntu14.04を立ち上げてください。
現時点では、rootとcuboxというユーザが登録されています。rootとcuboxのいずれのパスワードもcuboxになっています。
最初は、rootでログインして作業をしましょう。
1) まず、ssh host keyを削除します。
# rm -v /etc/ssh/ssh_host_* |
2) ssh host keyを新たに作り直します。
# dpkg-reconfigure openssh-server |
4. デスクトップ環境LXDEをインストールします。
# apt-get update # apt-get install xorg dbus-x11 lxde |
5. 日本語キーボードを使用している場合は、エディタで /etc/default/keyboard を編集します。
XKBMODEL="pc105" XKBLAYOUT="jp" XKBVARIANT="" XKBOPTIONS="" |
6. Japaneseフォントをインストールします。
# apt-get install fonts-ipaexfont fonts-ipaexfont-gothic fonts-ipaexfont-mincho |
日本語フォントとして用意されているパッケージは以下のものがありますので、必要に応じて適宜フォント・パッケージをインストールしてください。
fonts-aoyagi-kouzan-t
fonts-aoyagi-soseki
fonts-dejima-mincho
fonts-hanazono
fonts-horai-umefont
fonts-ipaexfont
fonts-ipaexfont-gothic
fonts-ipaexfont-mincho
fonts-ipafont
fonts-ipafont-gothic
fonts-ipafont-mincho
fonts-ipamj-mincho
fonts-kiloji
fonts-kouzan-mouhitsu
fonts-migmix
fonts-misaki
fonts-mona
fonts-monapo
fonts-motoya-l-cedar
fonts-motoya-l-maruberi
fonts-sawarabi-gothic
fonts-sawarabi-mincho
fonts-takao
fonts-takao-gothic
fonts-takao-mincho
fonts-takao-pgothic
fonts-umeplus
fonts-yozvox-yozfont
fonts-yozvox-yozfont-antique
fonts-yozvox-yozfont-cute
fonts-yozvox-yozfont-edu
fonts-yozvox-yozfont-new-kana
fonts-yozvox-yozfont-standard-kana
7. localeを日本語にしましょう。そのためにlanguage-pack-jaをインストールします。
# apt-get install language-pack-ja |
あとでCuBox-iを再起動して、LXDEログインする際に、Languageとして”ja_JP.UTF-8″を選択できるようになっています。あるいは、ここでupdate-localeを実行しておいてもよいでしょう。
etc/default/localeファイルが生成されて、その中身が
# update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 |
となっているはずです。
8. 日本語入力機能をインストールします。
# apt-get install ibus-anthy |
LXDEでログインし直すと、画面したのツールバーの右端のほうのアイコンから日本語変換の設定できるようになります。
9. タイム・ゾーンをTokyoにします。
# dpkg-reconfigure tzdata |
GUI画面が出てきますので、 Asia -> Tokyo の順番で選択します。
以上で、インストール作業は完了です。CuBox-iを再起動しましょう。
10. ブラウザchromiumを立ち上げてみると、画面が滅茶苦茶です。chromiumを最大化して画面いっぱいに広げた状態では動作するようです。それ以外ではウィンドウ画面が壊れてしまうようです。仕方がないので、xtermを使って、suコマンドでroot権限でブラウザとしてfirefoxをインストールしましょう。
# su # apt-get install firefox |
これで何とか使用できるようになりました。
11.複数のCubox-iを所持していて、他のCubox-iにも同じSDカードを使う場合には注意が必要です。他のCubox-iにSDカード挿す前にあらかじめ
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ファイルに、マシン固有の値が書かれている(ech0 を定義している)ので、その行を削除して有効行をなくしておきましょう。例えば、削除前が
# This file was automatically generated by the /lib/udev/write_net_rules # program, run by the persistent-net-generator.rules rules file. # # You can modify it, as long as you keep each rule on a single # line, and change only the value of the NAME= key.
# Unknown net device (/devices/soc0/soc.1/2100000.aips-bus/2188000.ethernet/net/eth0) (fec) SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*", ATTR{address}=="d0:63:b4:00:2f:a3", ATTR{dev_id}=="0x0", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*", NAME="eth0" |
となっていたならば、
# This file was automatically generated by the /lib/udev/write_net_rules # program, run by the persistent-net-generator.rules rules file. # # You can modify it, as long as you keep each rule on a single # line, and change only the value of the NAME= key. |
のようにコメントだけのファイルにしておきます。
また、汎用のイメージファイルを作成する場合にも、あらかじめこの作業を行っておくと良いでしょう。
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