NXPは、過去3年にわたりi.MX8Mファミリーメンバーを徐々にリリースしてきました。 i.MX8Mに始まりi.MX8M Miniとi.MX8M Nanoと続き、ごく最近、i.MX8M Plusが発表されました。
NXPのi.MX8シリーズのプロセッサは、最短でも10〜15年という長寿命、安全で高度な組込みグレードの製品を提供します。このシリーズの中では、高度なグラフィックスとビジョンを備え、安全性重視し、高性能なコンピューティング、オーディオ、ビデオ、および音声機能に重点を置いたi.MX8Mファミリとなります。
i.MX 8Mファミリに8M Plus(現在は試作段階)が加わることが発表されたここ数週間で、多品種になったことで、各製品ごとのメリットと使用例を明確にするように世界中の多くのお客様から問い合わせがあります 。
当社の製品マーケティングチームは、下記の2つの問い合わせにここでお答えいたします。
重要インフラ (Critical infrastructures)は、国の社会や経済にとって非常に重要な組織的、物理的な構造および設備であり、それらの障害または劣化は、持続的な供給不足、公共の安全とセキュリティの重大な混乱、またはその他の劇的な結果をもたらします。
重要インフラ(インフラストラクチャ)には、エネルギー、送電網、水などのさまざまな公共並びに民間部門だけでなく、健康や公共交通機関も含まれます。各国のインフラに関してどのセクターが重要であるかについては、それぞれ国独自の定義があります。
これらの重要なインフラのほとんどには、デジタル情報のセキュリティと、ネットワーク内での情報の流れに関する高い要件があります。各国政府の中には、ドイツBSI規格のようにシステム上にセキュリティガイドラインおよび要件を課しています。
たとえばNATOは、図1に示すように、重要インフラをエネルギー、運輸、水、公的・法的秩序および安全、化学・原子力産業などと定義しています。
IIOTとは
産業用モノのインターネット(IIoT)は、モノのインターネット(IoT)の特定のドメインであり、M2M(Machine-to-Machine)通信、データ分析、人工知能などの主要なアプリケーションをもたらします。これは、第4次産業革命の背後にある原動力であり、一般的に知られているインダストリー4.0です。
IIoTの主な利点の1つは、産業用機械のネットワークに接続されたセンサーとエッジゲートウェイをリアルタイムで使用してデータを収集および利用できることです。この産業用「モノ」のネットワークにより、最も複雑な生産ラインまたはインフラストラクチャでさえも、人手を最小限に抑え、操作をフルインサイト(完全見える化)し、あらゆる側面から完全にコントロール、完璧に最適化された作業が可能となります。
自動化と最適化は、次のような既存のテクノロジーに基づいて行われます。
IIOTのセキュリティハザード
インダストリアルIoTの潜在的な危険性について説明するとき、安全とセキュリティという用語は混同され、互換的に使用されることがあります。 単純化するために、安全は、意図的な盗難または損傷からコンピュータネットワークインフラストラクチャを保護する一方で、物理的な傷害または健康への損傷の意図しないリスクを減らすことを目的としています。
センサー、エッジゲートウェイ、NVR、および産業用ルーターを、場合によっては10年以上前に導入された新しい機器やレガシー機器に接続すると、IIoTソリューションが危険にさらされやすくなります。