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15日 11月 2014

ソフトウェア TIPS(15) HummingBoardでUbuntu12.04 (Linaro)

HummingBoard-i2eX
HummingBoard-i2eX

 HummingBoardを購入するとデフォルトではAndroidが動いています。今回は、Cubox-iのときと同じようにHummingBoardをUbuntuマシンにしてみましょう。Ububtu14.04といえば、「CuBox-i にUbubtu14.04, LXDEをインストールする」http://goo.gl/ozWjrb でとりあげました。HummingBoard(-i2/-i2eX)でも同じように動作します。ただ、LXDEではGUIが違って違和感があるというようなときは以前「CuBox-iにUbuntu12.04をインストールする」で取り上げたLinaro版のほうが使い勝手がよさそうです。

 さて、HummingBoardで前の記事の通りにUbuntu11.10 Linaroにした場合、2つのUSBポートのうち上のポートが認識されないという問題が発覚しました。Cubox-iでは問題ありません。iMX6はUSBの2ポートの内、片方がOTGとなっています。でもこれはCuBox-idもHummingBoardでも同じです。USBということで言うと、HummingBoardは、外部向けのUSB2ポートに加えて、ボード上のピンにもう2ポートあり、合計4ポートがサポートされています。このことが直接原因ではないと思いますが、HummingBoardだけで症状があるので、何らかの仕様の差に起因するものでしょう。この解決策と、UBUNTU12.04とすることが今回のテーマとなります。なお、タイトルはHummingBoardとしていますが、当然CuBox-iでもi2以上で動作します。

 

 結論から言うと、カーネルを最新のKernel 3.14 LTSにすれば、HummingBoardで両方のUSBポートが使えるようになります。その手順を説明していきます。

 

1. Kernel 3.14 LTSの生成

最初にカーネルの生成を行います。

Ubuntuが動作するPCを用意してください。以下は、Ubuntu PC上のターミナルでの作業が続きます。

1) まず、準備として必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get install arm-linux-gnueabi

$ sudo apt-get install gcc-arm-linux-gnueabi

$ sudo apt-get install git

$ sudo apt-get install libncurses5-dev

$ sudo apt-get install u-boot-tools

$ sudo apt-get install lzop

$ sudo apt-get install wget

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2) 環境変数をセットしておきます。

$ export ARCH=arm

$ export CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabi-

 

ここまでが準備作業です。

3) カーネルのソースをダウンロードします。

$ cd

$ mkdir kernel

$ cd kernel

$ git clone https://github.com/SolidRun/linux-imx6-3.14

 

 

4) カーネルのパラメータの設定をします。

$ cd linux-imx6-3.14

$ make mrproper

$ make imx_v7_cbi_hb_defconfig

 

RealtekのUSB Wifiアダプタなどはデフォルトでモジュールを使用するようになっていますので、とくに変更の必要はありません。

5) カーネルの生成を行います。

$ make zImage imx6q-cubox-i.dtb imx6dl-cubox-i.dtb imx6dl-hummingboard.dtb imx6q-hummingboard.dtb

 

 

これで、カーネルファイル

arch/arm/boot/zImage

arch/arm/boot/dts/imx6q-cubox-i.dtb

arch/arm/boot/dts/imx6dl-cubox-i.dtb

arch/arm/boot/dts/imx6dl-hummingboard.dtb

arch/arm/boot/dts/imx6q-hummingboard.dtb

が生成されました。

 

6) 次に、モジュールを生成します。

$ make modules

$ mkdir ../modules

$ export INSTALL_MOD_PATH=../modules/

$ make modules_install

これにより ../modules/lib/ の下にモジュール化したファイルが生成されました。

ここまでで、カーネル関係で必要なファイルの準備ができました。

 

2. 起動SDカードの生成

HummingBoard起動SDカードを生成します。

 

1) PCにUbuntuのイメージファイルをダウンロードします。

$ cd

$ mkdir images

$ wget http://download.solid-run.com/pub/solidrun/cubox-i/Ubuntu/ubuntu-oneiric-freescale/ubuntu-oneiric-freescale.img.xz

 

 

 

 

2) イメージファイルを解凍します。

$ unxz ubuntu-oneiric-freescale.img.xz

 

 

3) SDカードにイメージを書き込みます。

SDカードをLinuxマシンに挿入します。自動的にSDカードがマウントされたらアンマウントしておきます。ここでは /dev/sdg にマウントされたものと仮定します。実際に、どこにマウントされているかは各PC/Linuxにより異なります。確かめてください。

 

$ mount

 

 

以下、/dev/sdgの部分は、実際ものに置き換えて読んでください。

$ sudo umount /dev/sdg

 

イメージを書き込みます。

$ sudo dd bs=4k conv=fsync if=ubuntu-oneiric-freescale.img of=/dev/sdg

 

4) u-bootの書き込み

以下の通りダウンロードしてきます。 *下記コメント欄参照

 

$ wget http://people.redhat.com/jmontleo/cubox-i4pro/u-boot-images/SPL

$ wget http://people.redhat.com/jmontleo/cubox-i4pro/u-boot-images/u-boot.img

 

 

 

これらをddでSDに書き込みます。

 

$ sudo dd if=SPL of=/dev/sdg bs=512 seek=2

$ sudo dd if=u-boot.img of=/dev/sdg bs=1K seek=42

必要ならGPartedを使って、SDカードに生成されたパーティションのサイズを拡張しておきましょう。

GPartedについては、「(6) CuBox-iでSDカードの容量いっぱいにイメージを拡張するには」http://goo.gl/xtpQwz を参照いただけます。

 

3. Ubuntu11.10からUbuntu12.04へのアップグレード

 

 Ubuntu11.10のままではHummingBoardでは上のUSBポートが使えませんでした。これは、カーネルを3.14LTSにしたとしてもその事情は同じです。Ubuntu12.04へアップグレードして解決を図ります。

 

 SDカードをHummingBoardに挿して、HummingBoardの電源を入れます。

ここでは、上のUSBポートは使えないので、下のポートにUSBハブを挿して、キーボード、マウスを接続するか、あるいは、1つのポートでキーボード・マウスを共有できるものを使用して下さい。最悪のケースは必要に応じて、キーボードとマウスを挿し換えながら作業を行ってください。(もし、Cubox-iをお持ちならば、アップグレード作業はCubox-iで行っても構いません。)

デフォルトで作成されたアカウントは

ユーザ名: linaro

パスワード: linaro

です。

以下は、HummingBoardのTerminalでの作業です。

 

$ sudo su

# apt-get update

# do-release-upgrade

 

選択メッセージがでてきたら、デフォルトの設定でOKを選択して進めてください。

エラー/ワーニング・メッセージメッセージでも作業を続けるを選択してください。

コマンドが完了したらリブートして起動できることをチェックしてください。

 

4. カーネルの書き換え

 

 カーネルをKernel 3.14 LTSに置き換えます。

HummingBoardの電源をOffにしてSDカードを抜いて、再びPCに挿してください。

ここからはまた、PCでの作業になります。

 先程作成したKernel 3.14 LTSのファイルをSDにコピーして不要なファイルを削除します。

自動的に /media/foo/sd01 にマウントされたものとします。

(自動マウントしない場合は、ご自身でマウントしてください。)

 

$ sudo su

# cd /media/foo/sd01

# cp ~/kernel/linux-imx6-3.14/arch/arm/boot/zImage .

# cp ~/kernel/linux-imx6-3.14/arch/arm/boot/dts/imx6q-cubox-i.dtb .

# cp ~/kernel/linux-imx6-3.14/arch/arm/boot/dts/imx6dl-cubox-i.dtb .

# cp ~/kernel/linux-imx6-3.14/arch/arm/boot/dts/imx6dl-hummingboard.dtb .

# cp ~/kernel/linux-imx6-3.14/arch/arm/boot/dts/imx6q-hummingboard.dtb .

# rm uEnv.txt

# cd boot

# rm -rf *

# cd ../lib/modules

# rm -rf *

# cp -rf ~/kernel/modules/lib/modules/3.14.14+ .

# cd ../

# cp -rf ~/kernel/modules/lib/firmware .

 

 

 

 

 

 

 

 

USB Wifiアダプタを使用する場合はアダプタ用のファームウェアをSDカードに書き込みます。

「(13) CuBox-i でUSBのWiFiアダプタを利用する」http://goo.gl/ynMiUt 

の「3-5) アダプタ用のファームウェアを用意しておきましょう」、「4-3) ファームウェアの書き込み」を参考にしてください。

 

uEnv.txtを作成します。

/media/foo/sd01 の下にuEnv.txtファイルを作成してください。テキストエディタで次のように記述してください。

 

mmcroot=/dev/mmcblk0p1 rootwait rw console=ttymxc0,115200 console=tty1 consoleblank=0 video=mxcfb0:dev=hdmi,1920x1080M@60,if=RGB24,bpp=16 dmfc=3

5.

 

 

 

SPLとboot.imgを書き直します。

 

# umount /dev/sdg

# dd if=SPL of=/dev/sdg bs=1K seek=1

# dd if=u-boot.img of=/dev/sdg bs=1K seek=42

 

 

 

これで全作業は終了です。

SDカードをHummingBoardに挿して、HummingBoardを起動してみてください。

2つのUSBポートが使用できることを確認してみましょう。

 

この画面が出てくるととりあえず落ち着きます
この画面が出てくるととりあえず落ち着きます
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